“書いておくだけで安心する”エンディングノート（もしもの連絡先リスト）

エンディングノートを書いておくだけで、心が少し軽くなる

 

エンディングノートというと、「終えるため」のもの、あるいは、「遺言や財産のことを書き記しておくもの」と感じていましたが、実はもっと日常的で、心身共にもかかわる実用的な役割があると気付きました。

もしもりすと

そのひとつが、「もしもの連絡先リスト」です。

ひょっとしたら、エンディングノートは「心の保険」なのかもしれません。

最近では、手帳サイズのものから本格的なものまで、さまざまなエンディングノートが書店に並んでいます。内容は多岐にわたり、以下のような項目が含まれています。

• 基本情報（氏名・生年月日・住所など）
• 健康状態や持病の記録
• 医療・介護に関する希望
• 葬儀やお墓に関する希望
• 財産や契約のメモ
• 思い出や家族へのメッセージ

など

意外と見落としがちなのが、「もしものときに連絡してほしい人」を書き留めておくことです。

「もしもの連絡先リスト」の大切さ

自分が突然倒れたり、意識がなくなったりしたとき、家族や周囲の人が困るのが、「誰に連絡すればいいか分からない」ことです。

スマホを開いてもパスコードが分からない。SNSの友達も本名が出ていない。親しいつもりでも、意外と連絡先を共有していない。

そんなとき、紙で残された“連絡先リスト”が一番役に立つのです。

例えば、次のような情報をまとめておくと安心です。

• 家族や親戚（フルネーム・続柄・連絡先）
• 仲の良い友人・知人
• 勤務先や元同僚
• 通っている病院・かかりつけ医
• 利用している介護・福祉サービスの担当者
• 銀行や保険、契約関係の連絡先（必要に応じて）

 

書くだけで、なぜ安心するのか？

実際にエンディングノートを書いた方の多くは、ちょっと調べてみると、「書いたらスッキリした」「気が楽になった」「自分でも自分の状況を整理できた」と話しているようですね。

エンディングノートは、「不安を整理するツール」

紙に書き出して、チェックを入れるだけで、「とりあえずここまでやってある」という安心感が生まれました。（私自身が、神経質にやりすぎなのかと思う節も、少しありますが…（笑））

ノートに書いたり、学生の頃から好きなのです。手帳好きな方なら、ノートは苦にならないはず。

また、家族や周囲の人にとっても、「どうしたらいいのかが分かる」というのは大きな安心です。

デジタルよりも、紙が安心？

ノートに書く大切なもうひとつの理由

スマホやパソコンに情報を入れておく人も多いですが、万が一のときにアクセスできるとは限りません。パスワードが分からなければ、何も見られないのです。

たとえば、パスワードやアカウント、アプリを書いたノートをどこかにしまっておきますか？

それは、なかなか、ややこしい二重手間になると思います。

紙のエンディングノートや連絡先リストは手に取って読めるという強みがあります。

冷蔵庫の横、引き出しの中、仏壇のそばなど、「家族がすぐ見つけられる場所」に保管しておくと、さらに安心です。

ちなみに、我が家の場合、目の前にあるものも「どこ？」と聞くことがある無頓着な息子で、言っても聞き流していることが多いので、信頼している姪にも頼んであります。「いざというときは、ここを見て」という伝言。

 

「書いておくだけ」で、心はずいぶん軽くなる

エンディングノートや「もしもの連絡先リスト」は、死を意識するためだけのものではないと思うようになりました。

むしろ、“今を安心して生きるため”のツールです。

まだ書いていない方は、まずは「連絡先リスト」だけでも手書きで始めてみては？

ぜひ、お勧めします！

そして、少しずつ項目を増やしていくことで、自分自身の心も整理されます。

家族も安心だと思います。

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