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エンディングノートに書いてはいけないこととは?書く前に知っておきたい注意点

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「エンディングノートは、自由に書いていい。でも…」

「エンディングノート」は自由に書いていい。

私も、そういう意味を込めて、前回のブログ更新をしました。

確かに、自分の想いを整理する場でもあり、家族へのメッセージでもあるエンディングノートは、形式に縛られずに書けるものです。

ですが、「何を書いてもいい」というわけではありません。

むしろ、書いてはいけないことや「書いたことでトラブルになる」こともあります。

❌遺言のような「法的効力がある」と誤解される内容

たとえば、以下のようなことをエンディングノートに書いた場合、法的には効力がないにもかかわらず、家族がそれを「遺言」と勘違いして揉める原因になる事例は、結構多いことだそうです。

  • 「家と土地は長男に譲るけど、預金の三分の二は妹へ」
  • 「この通帳は妹に」
  • 「○○には一円も渡したくない」
  • 「子供には渡さない、後妻にだけ遺産を相続する」
  • 「お世話になった●へ、現金で●●万円、あるいは●●●万円、●億円を渡してほしい」

等々、もめごとの種は、かなりのパターンがあるようです。

これらは、正式な「遺言書」として書かない限り、法的な効力はありません。

エンディングノートに書いても、実際、ノートの基本的には“個人の希望”にすぎません。

とはいえ、希望を書くのがいけないわけではありません。

ただし、

「これは遺言書ではありません」と明記した上で、「家族への希望」として伝えるのが正解のようです。

❌感情的なメッセージや悪口

エンディングノートは、家族や親しい人たちが“心を込めて読むもの”です。

そこに、怒りや恨み、不満が詰まっていては、残された遺族の心に、むしろ、言いようのない切ない後悔や悲しみを、永遠に刻んでしまうことになると思います。

• 「あのとき、あなたがしてくれなかったことを一生忘れません」
• 「私の人生を台無しにしたのは母親です」
• 「○○さんへの恨みは忘れない。貴方たちも絶対に近づかないように」

こうした言葉は、本人にしてみたら、書いているときは正直な気持ちかもしれない……。

ですが、それを“残す”ことで、人間関係のトラブルの渦中に追い込むことになる可能性もゼロではありません。むしろ、危険を感じます。

書くなら、あくまでも「自分の気持ちを整理するための下書き」に留め、エンディングノートには前向きな言葉を選ぶほうがよいでしょう。

❌最新の情報を書かず放置している

もうひとつの落とし穴として、情報の古さを放置しないことです。

連絡先、医療の希望、資産のメモなど、時が経つとどんどん変わっていきます。
数年前に書いたまま放置していると、逆に混乱や誤解を生む原因になります。

• 連絡先が変わっていて、誰にも連絡がつかない
• 使っていない口座が記されていて、家族が探し回る
• 介護の希望が、今の状況に合っていない

エンディングノートは、一度書いたら終わりではなく、定期的な見直しが大切です。

「残すこと」より「残された人のためになること」を意識

エンディングノートは、自分の人生を見つめ直すだけでなく、
「残された人が困らないように」という視点が大切です。

そのためには、感情的になりすぎず、誤解を生まないように丁寧に書くことが必要。

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