最近、ぼーっとする時間が増えました。
気がつくと何も考えずに座っていることがあり、「もしかして、これが認知症の始まり?」と心配になることもあります。
自分なりに“脳のチェック”をしています。
たとえば、
・パソコンやスマホを使いこなせているか。
・新しいAIやネットの仕組みを理解して使えるか。
・文章を書いたり、計画を表にまとめたりして、自分の思考を可視化できているか。
こうして頭を整理する作業を、できるだけ習慣にしています。
外では、現金で支払うときに少し工夫をしています。
なるべく100円玉以下の小銭のおつりが出ないように、手持ちの小銭を端数に使うようにしています。
もちろん、後ろに人が並んでいるときは急ぎますが、小さな計算を瞬時に行うことは、意外と良い脳トレになります。
ボケの始まりか?!💦 調べてみた。
調べてみると、これらの行動はすべて、脳の大切な領域を使っているそうです。
- 新しい技術を理解するのは「前頭葉の柔軟性」
- ブラインドタッチは「運動記憶」
- 計画を立てるのは「短期記憶の整理」
- 買い物の計算は「数量感覚」
- ニュースを見て意見を持つのは「言語化能力」
つまり私は、自分でも気づかないうちに、脳をバランスよく動かしていたのです。
ただ、すべての人がパソコンを常に使う人ばかりじゃありませんからね。
しかし、スマホでニュースやSNSを読んだりコメントを入れたりする人は、シニア層にもかなり増えていますから、新しい刺激があり、ひと昔前の同世代より、脳は、かなり動かしているんじゃないかと思います。
日常の中で認知機能を保つ方法
では、日常のリアルな生活のなかで認知機能を保つ方法は?
たとえば、
- 買い物のときに「合計金額をおおよそ頭で計算してみる」
- 料理で「冷蔵庫にある材料を組み合わせて献立を考える」
- 外出先で「来た道を意識して覚えておく」
これらも立派な脳のトレーニングです。
脳は“難しいこと”に使うより、むしろ“少し考える習慣”の積み重ねで守られていくのだそうです。
そして、何より安心したのは、ぼーっとすること自体が悪いわけではないということ。

マサチューセッツ工科大学の研究によると、脳は何もしていないときに“情報を整理する回路”が動き出すそうです。
つまり、ぼーっとしている時間は「脳の掃除時間」ということですね。
私たちの頭は、沈黙の中で整っていく
年齢を重ねても、脳を守る一番の方法は「がんばらないけれど、飽きないこと」だそうです。
『がんばらないけど、飽きないこと』とは・・・
これは、いわば“脳の長寿の極意”を一言でまとめた言葉です。
「がんばらないけれど、飽きないこと」とはつまり、
脳に“ほどよい刺激”を与え続けることを意味しているそうです。脳は筋肉に似ていると聞いたことはありませんか?
強い負荷をかけすぎると疲弊して壊れ、
まったく動かさないと衰えてしまう。たとえば──
・何かを完璧に覚えよう、勉強しようと“がんばりすぎる” → ストレスで脳が緊張し、神経伝達が乱れる。
・何も新しいことをしない、同じ生活を繰り返す → 脳が飽きて、シナプス(神経のつながり)が減る。
この両極を避けて、
「少しだけ新しいことを楽しむ」状態が、脳にはいちばん良い。たとえば、
・毎日、同じ散歩道でも、たまに反対回りに歩いてみる。
・新しいアプリを少し試してみる。
・レシピをひとつ変えてみる。
・知らない言葉を見たら、検索してみる。その程度のことでいいらしいです。
私自身も、少し前から、そんなふうに考えるようになりました。“ささやかな新鮮さ”が、脳に「生きている刺激」を与えるということだと思います。
つまり「がんばらない」は、無理をしない・自分を責めないということ。
「飽きない」は、心の動きを止めないということ。
このバランスの中で、神経細胞のつながり(シナプス)は最も安定し、加齢による変化をゆるやかにしてくれます。
要するに、“努力”ではなく“好奇心”が脳を若く保つという意味ですね。
だから、疲れた日は休んで、元気な日は何かに興味を持つ──それで十分ですね。
人間の脳にとって、退屈こそが本当の老化です。
完璧を目指さず、興味のあることを少しずつ続けていく。
そして、ぼーっとする時間を“怠け”ではなく“脳の休息”として受け入れる。
そう考えると、焦りよりも、ちょっとした安心が心に灯ります。





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