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片づけじゃなく“見直し”から始めた私の終活|モノと向き合うゆるやかな整理

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「片づけ」ではなく、「見直し」から始めました。

きっかけは、押し入れの上の棚。


猫がいたずらするので長いこと開けずの扉になっていました。
その奥に眠っていたのは、私の“ハンドメイド”の名残たち。

昔から手づくりが好きで、いろんなクラフトに挑戦してきました。
娘を亡くした直後の頃は、心の穴を埋めるように数珠づくりに没頭していた時期がありました。


そのための道具、ストーン、ビーズがたくさん残っています。
もう5年以上触っておらず、糸も劣化して使えなくなっていました。
メルカリやジモティーで「ゆずります」と出すことも考えましたが、そこまでするほどでもないかな……と、結局そのままになっていました。

そんな“放置ゾーン”を少しずつ見直しています。

洋服も同じです。


「捨てるもの」ではなく、「着るもの」を選ぶ。

1シーズンに3セット、4シーズンで12セットほど。重なっているものもありますが、これで十分でした。

減らした洋服は、裂いて大きなラグマットにしました。


いろんな素材が混ざっているので、夏はひんやりして、犬も猫もよくこの上で寝ています。
思い出が形を変えて残るのも、悪くないなと思いました。

私の“見直し”しての捨て活は、潔く捨てるのとは少し違います。


というのも、いったん捨てたあとに「やっぱり必要だった」と思うことが、これまでに何度もあったから。

たとえば、冷蔵庫の中で使っていた仕切りケース。


スッキリさせようと減らしたものの、ふと見て「これ、何かに使えるかも」と思い直しました。
結局、トイレの棚に置いて、お掃除ペーパーや小さなブラシ入れに再利用。
使いみちが見つかれば、ものは再び“生き返る”ように感じます。

それでも、どうしても使い道がないものは、ようやく手放す。
そんなペースで少しずつ。
焦らず、無理せず、自分の暮らしのテンポで進めています。

モノを減らすというより、思い出や習慣の整理。


「見直す」という言葉の中には、ただの捨て活じゃなくて、これまでを振り返りながら、心を整理して整えていくという感じかもしれません。そして、そんなふうに、ゆるやかでいいと思っています。

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