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残された人に恨まれない生き方|終活は「思いやりの整理」から

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「残された人に、恨まれない生き方」


ちょっと大げさな表現で、少し怖い言葉に聞こえるけれど、実はとても現実的なテーマです。

遺品は誰が片付けるのか

うちは親子二人暮らし。親族といっても、もう姪や甥がいるくらいで、年に一度顔を合わせるかどうか。そんな関係性の中でふと思うのです。
もし私が先にいなくなったら、この家の中のものを誰が片づけるのだろう、と。

遺品整理というのは、想像以上に「労働」です。
写真、衣類、書類、そして思い出の品。ひとつひとつに手が止まってしまい、なかなか進まない。
私自身、親の遺品を整理した時に、頭では“片づけなきゃ”と思っても、心が追いつかない時間がありました。
あのとき感じたのは、“悲が重なる、心身ともの重い疲労感”だったかもしれません。

だから、残された人に恨まれない生き方とは、要するに「死後に他人を働かせない生き方」なのだと思うのです。


生きているうちに、できる範囲で「後始末」を整えておく。

自分がいなくなったあとに、誰かが夜中まで書類を探したり、パスワードを解読したり、重たい荷物を運んだりしないように。

たとえば、

通帳や保険の場所を一か所にまとめておく。
パソコンやスマホのパスワードを、エンディングノートに書いておく。
アルバムを見返して「これは残したい」「これは処分していい」と決めておく。

これらはどれも、特別なことではありません。
けれど、誰かがそれをしてくれていたら、残された人の時間と心が、どれほど救われるか。

うちのように、親子だけで暮らしていると、「最後に頼れるのは家族だけ」という現実が,子供に重くのしかかります。
残すこと・残さないことを自分で選ぶことで、少しだけ気持ちが軽くなるのです。
終活という言葉には“死の準備”という響きがあるけれど、実際には“生き方の整理”です。

少しずつ、静かに、自分のあとを整える。
手間を惜しまず、日々、少しずつでもやることが、残された人の心を軽くできるかもしれません。

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