懐かしい昭和の出前の味を再現したくて、一人用土鍋購入

【1】暮らしのこと(日常)

あの駅前の蕎麦屋の味を、もう一度。

ひとり用の鍋焼きうどんの鍋を買いました。

理由は単純です。

子どもの頃、出前でよく食べていた駅前の蕎麦屋の味が、急に恋しくなったから。

懐かしい昭和のあの味を再現したい。

煮込みすぎ、少し伸び始めてる。
うどんつゆが少しこぼれて焦げてるような土鍋。

店の名前は思い出せないのに、店の人たちのことは鮮明に覚えている。

元お相撲さんの大きな息子さん
幕内に入る前にやめた。
序二段にも上がってないんじゃないか?_とさえ思えるタイプ。
そして、相撲部屋をやめてしまったことを、街の人は誰も不思議に思わない。

「まあ、そうだろうな……」という空気だったこと_子供心に覚えてる。

温厚な人だったけど、まじめではなかったようだ。
いつも向かいのパチンコ屋にいて、出前が入るとお母さんが呼びに行く。

白髪まじりのお父さんが、ひとりで厨房を守っていた。

息子さんは、メニューも覚えない。
蕎麦も打たない。
競馬、競輪、パチンコ三昧。

正直、誰も店を継ぐとは思っていなかった。

でも、お父さんが亡くなったあと、数カ月して店は再開。

 

そして驚いたのは——

あの息子さんが、厨房に立ち、蕎麦を打ち、
しかも、先代そのままの味を出していたこと。

街のみんなが本当に驚いたらしい。

たまに「本日臨時休業(競輪)」なんて日もあったけど(笑)
それでも味は守っていた。

今日、その記憶を呼び戻す土鍋が届きました。

箱を開けた瞬間、

「そうそう、これこれ!」

思わず声が出た。

おひとりさまの鍋焼きうどん、近いうち作ります。昭和のあの味、出せるかな?

 

小さな土鍋を手にしているだけで、
昭和の駅前の空気や、湯気の立ちのぼる匂いまで蘇る。

あの店、まだあるのかな。
もしあの息子さんがご存命なら、もう70代くらいだろうか。

まずは自分で再現してみようと思います。
鍋焼きうどんと、あのカレーうどんを。

器がそろった。

あとは、味と食感を再現できるかな?
腕次第。

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